元ガンホー社社員、不正アクセスRMTで逮捕。公式告知にて発表(戸枝事件)
「アサシンギルド事件」と共に、ROを震撼させたもう一つの「大事件」が同年の夏に起きた。
7月20日、元ガンホー社社員の戸枝雅亮被告(事件当時26歳)が、直属上司のアカウントを盗み見た上でゲームデータを管理するサーバへ不正にアクセスを行い、ゼニー(ゲーム内通貨)を不正に生成しRMT業者に販売していた罪で逮捕された、とガンホー社は公式告知に発表した。
公式告知-元職員による弊社への不正アクセス問題
BOTNEWS~ボットニュース~-癌呆社員、不正アクセスRMTで逮捕!!
ガンホー社がこの事実に気づいたのは3月24日。ゲームデータ内の監視作業中にゲーム内に流通するゼニー総量の異常値を検出し、戸枝被告による不正行為と確認した。
ガンホー社はこの事実が発覚後社内調査を進め、5月31日までに事件の全容を判明させ、翌日6月1日に所轄警察署に被害届けを提出した。同被告は「不正アクセス禁止法違反の罪」により逮捕され、7月19日に懲戒解雇処分とされた。
同被告は2005年10月~2006年3月の間に59回の不正アクセス、そして計852回ものデータの不正改竄を行い、総額6,910億zのゼニーを入手した。このうち6,000億zをRMT業者に販売し約5,800万円もの売却益を得た、とされている。
10月24日に、東京地裁は不正アクセス禁止法違反として同被告に懲役1年、執行猶予4年の判決を下す。
そして続く11月6日、ガンホー社は「わが社の社会的評価、企業評価を著しく低下させた」という理由のもと、損害賠償請求金額7,486万円の民事訴訟に踏み切ることを発表した。
参考リンク↓
BOTNEWS-元癌呆GM"戸枝"被告人の初公判、Blogで公開
BOTNEWS-癌呆、元GM"戸枝"に7,486万円を損害賠償請求
GAME Watch-ガンホー、元社員の有罪判決に対してコメント
「対応する法がないということを歯がゆく感じている」
GAME Watch-ガンホー、戸枝元職員に対する民事訴訟を決議
12/3 第5回オフラインミーティング開催 ~不正対策は有料アイテム実装後
ガンホー社主催のオフラインミーティングが宮城県仙台市にて開催。参加者数は25名。内訳はROプレイヤーが23人、ECOが1人、A3が1人。
参加者のほとんどがROプレイヤーということで、質疑応答の内容もROが大部分を占めていた。
- 戸枝事件について
→ 参加者から謝罪が無い旨を指摘され、そこで始めて起立して頭を下げた上で、謝罪の言葉が述べられる。 - キャラクタースロット増加はされないのか
→ 運営側としても、スロットは増やしたいが、現在はバグ対策なども含めた協議をグラビティ社としている段階。 - BOT利用者に悪用されている、新規IDの無料お試しチケットを廃止できないのか
→ 悪用されている問題については認識している。新規チケットの他にも、海外接続制限など、様々な手法で包囲網を少しずつ狭めていきたい。 - 首無しBOT(BOTツール使用による、キャラクター表示異常のバグ)について
→ 首無しBOTについては認識しているが、「首無し」という情報のみで、BOTであると断定することは社内規定上できない。
戸枝事件やBOT問題など、不正関連の質問が続出するが、「検討します」「この場のメンバーだけでお答えはできないので、持ち帰って後日回答します」といった歯切れの悪い受け答えが目立つ。
のらりくらりとした回答に業を煮やした参加者の一人が、次のように述べる。
「BOT対策について、具体的なものが何一つ見えてこないことにユーザーは不安を感じている。」
これに対するガンホー社側、堀取締役の回答が波紋を呼ぶ。
「グラビティ社とも協議を重ねているが、全世界で進めている有料アイテムの実装が予定されており、そちらが一段落したら次は抜本的なBOT対策を行うと約束頂いている。」
不正対策より有料アイテムを優先するという「拝金主義」ともとれかねないこの発言は、プレイヤーからの反感と失笑を買う。
なお、有料アイテムの詳細に関しては「この場ではお答えできない」という回答。
しかし、この仙台オフミが終わった僅か2日後に、有料アイテム販売のスタートが公式サイトで発表される。
まるでオフミの場での反発を恐れて、オフミ終了後を狙ったかのように見えるこのタイミングも、プレイヤーからの意見を受け入れようとしない姿勢と捉えられ、大きな反発を呼ぶことに。
ラグナロクオンライン ユーザー連盟 発足から解散まで
Chaos・Irisサーバーでのデモを主催した「ラグナロクオンライン監査委員会」が「ラグナロクオンラインユーザー連盟」と名称を改める。
「ラグナロクオンラインをより良くしていく為のユーザーの集まり」というスローガンの下、ガンホー社に対しての運営改善を働きかける団体として活動していくことになる。
- ガンホー社への要望書提出
ユーザー主催のオフラインミーティング提案、「戸枝事件」についての公開質問状提出 など - ゲーム内デモ運動
Chaos、Loki、Iris、Fenrir、Lydia、Heimdalサーバーにて開催 - BOT調査&データ収集
連盟員による現地調査、ユーザー投稿型データベース「BOT-Tracer」の運営 など
12月3日の第5回オフラインミーティング、そしてそれから2日後に告知された「有料アイテム販売のスタート」。この一連の流れを受けて、12月9日、ユーザー連盟は組織の解散を決定する。
解散の理由として、ユーザー連盟のサイトでは次のように記されている。
「老いも若きも、富める者も貧しき者も、ある意味公平なそのルールの中で楽しむことが可能であったラグナロクオンラインは失われ、それに伴い連盟が目的としていた「より良いラグナロクオンライン」についても、もはや手に入れることが不可能になった」
「もはや連盟が何を訴えても、ラグナロクオンラインを良くしていきたいという思いは、運営会社には伝わらない。」
多くのプレイヤーから解散を惜しむ声や批判の声が相次いだが、決定が覆されることはなかった。
オフミの場で述べられた「有料アイテム販売がひと段落したら、次は不正対策」といった、不正対策がアイテム販売より後回しにされるといった発言。それに加えてオフミ内で詳細を全く告げなかった有料アイテムの販売・仕様の発表を、オフミが終了したとたん発表するといった、プレイヤーの意見を受け入れようとしない姿勢。それらを受けての苦渋の決断であったがゆえ、仕方の無いことだったのかもしれない。
最後にイベント「さようなら、ラグナロクオンライン」を12月16日に開催し、12月19日に解散、約半年に渡る活動を終えた。
